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1998 年度 実績報告書

核膜構築原理の解明-精製核膜前駆小胞からの再構成と小胞融合装置の解析-

研究課題

研究課題/領域番号 10680667
研究機関新潟大学

研究代表者

堀米 恒好  新潟大学, 理学部, 助教授 (60053352)

キーワード核膜 / 小胞融合 / 膜融合 / アフリカツメガエル / オルガネラ形成
研究概要

精製小胞による核膜形成に関する研究
1.アフリカツメガエル卵の粗抽出液をクロマチンと反応させ、結合してくる核膜前駆小胞を塩濃度を上げて解離させ、超遠心で大きい小胞PV1と小さい小胞PV2に分け、二種類の核膜前駆小胞の精製法を確立した。2.PV1、PV2及びPV1+PV2にクロマチンと可溶性画分を加えて再構成した核を電子顕微鏡で観察して次のような結果を得た。(1)PV1は単独で核膜を形成することができるが形成された核は小さいものであり、核膜孔複合体も観察されなかった。(2)PV2だけでは小胞の融合がおこらず核膜は形成されなかった。(3)PV1+PV2では普通の大きさの核が形成され、核膜には核膜孔複合体も観察された。これらのことから、PV1は主に膜の形成に働き、核膜孔複合体の形成にPV2が必要であることが明かとなった。
小胞融合装置に関する研究
自己免疫性疾患患者血清のうち核膜形成阻害活性の高いK32とK199の血清について、その阻害形式の解析と原因抗原の精製を進めた。1.電顕観察の結果、いずれの血清も核膜形成の小胞融合の段階を阻害していることがわかった。2.K32の核膜形成阻害の原因抗原である66kの膜蛋白質の精製法を確立し大量調製した。3.K199の核膜形成阻害の原因抗原は、可溶性画分にある約50kの蛋白質であることを明らかにしその部分精製法を確立した。今後両蛋白質とも部分アミノ酸配列の分析、cDNAのクローニングと研究を進めていく予定である。なお、核膜孔複合体成分を多く含んでいる核膜-核マトリックス画分の塩抽出画分に見出された50k蛋白質のcDNAをクローニングし構造解析したところ、新規のDNAへリカーゼであることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Horigome et al.: "Molecular shape and ATP binding activity of rat p50,a putative mammalian homologue of RuvB DNA helicase." J.Biochem.125・3. 487-494 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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