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1998 年度 実績報告書

FGFシグナル伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10680670
研究機関大阪大学

研究代表者

幸原 晴彦  大阪大学, 医学部, 助手 (80301258)

研究分担者 斎藤 博  大阪大学, 医学部, 助手 (90301259)
キーワードFGF / FRS2 / 膵発生
研究概要

1) FRS2の機能解析;FRS2がどのようなシグナルを伝えるかどうかを明らかにするためFRS2の燐酸化ミュータントを作成し,これをPC12細胞に導入FGFにて刺激後FRS2と複合体を作る蛋白群及び下流のMAPK活性に与える影響を調べた.Grb2と同様Shp2もFRS2に結合するが,FGF依存性にShp2は燐酸化されGrb2-Sosと結合する.このことよりFGF依存性にFRS2-Shp2-Grb2-Sos複合体を形成することが判明した.FRS2の5つの燐酸化部位のうちMAPK活性はShp2結合部位より主に伝達される.他の4箇所のGrb2結合部位からはMAPKへのシグナルは伝達されにくく,これらの部位からはMAPKと異なる経路のシグナル伝達の可能性を示唆した.
2) FGFシグナルの質的差異を解析するため,FGFファミリーによる質的な分化変化を示す細胞株を検索した.膵前駆細胞株であるAR42J細胞のFGF1及びFGF7に対する反応を解析したところFGF1では膵外分泌細胞様,FGF7では膵管細胞様と異なる分化能を示した.AR42J細胞上にはFGFレセプターが存在し特にFGF7はFGFR2のみ特異的に活性化する.この性質を利用しFGFレセプターシグナル下流の因子に及ぼす質的な差を解析中である.
3) FRS2ノックアウトマウスの作成;現在へテロマウスまで得られこれらを交配中である.ヘテロマウスに変異はなく,FRS2の遺伝子量が半分でも表現型に差異はない.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hadari,Y.et al.: "Binding of shp2 tyroslne phosphatase to FRS2 is essential for Fibroblast Growth Factor-induced PC12 Cell differentiation." Molecular Cellular Biology. 18・7. 3966-3973 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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