RCC1のりん酸化部位の決定に関しては、前年に見い出したアミノ末端のりん酸化部位にりん酸化型の突然変異を導入しトランジエントに細胞に導入したところ細胞質が強く染色され核への移行が阻害されていることがわかりました。このことに関して詳細な解析を現在おこなっているところです。 一方、two hybrid法でRagAと相互作用する蛋白質を分離していますが、今までのところ新規の蛋白質が三つ分離されています。このうちの二つRagCとRagDと名ずけましたが、これらはグアニンヌクレオチドと結合するG蛋白質であることを確認しました。 RagCとRagDは、それぞれカルボキシル末端部分でRagAのカルボキシル末端部分と結合していることを確認しました。また、新規遺伝子227の解析をおこない227はアミノ末端でRagAのロイシンジッパー領域などで相互作用していることがわかりました。また、 主に核に存在しRNPS1やCLK1などのスプライシングや転写にかかわる遺伝子産物と共存していることを確認しました。さらに、227の働きを明らかにするために227をベイトにしてヒトのcDNAライブラリーをスクリー二ングしています。
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