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1998 年度 実績報告書

マウス胎仔生殖細胞の分化段階特異的に発現する遺伝子のクローニングと機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10680681
研究機関大阪府立母子保健総合医療センター研究所

研究代表者

松居 靖久  大阪府立母子保健総合医療センター研究所, 病因病態部門, 部長 (40241575)

キーワード生殖細胞 / サブトラクション / cDNA / GFP / PCR / トランスジェニックマウス / エピプラスト
研究概要

本研究は、マウス胎仔生殖細胞の発生・分化や増殖・生存能の低下、減数分裂の開始、精原細胞への分化の制御に関わる新規分子の単離・同定を、いろいろな分化段階の生殖系列細胞を材料としたサブトラクションcDNAクローニングにより行い、それらの機能を明らかにすることを目的とする。本年度は、cDNAを得る材料として異なる分化段階の胎仔生殖細胞を精製するために、外来遺伝子を胎仔生殖細胞で特異的に発現させられることがすでに報告されているoct-3遺伝子の発現制御領域にGFP(Green FluorescentProtein)遺伝子をつないだものでトランスジェニックマウスを作成した。得られたトランスジェニックマウスでは8.5日胚以降、出生時まで生殖細胞で特異的なGFPの発現が確認された。またこのマウス胚の生殖隆起及び10.5日胚背部腸間膜の細胞を解離後、蛍光顕微鏡下で蛍光を発する生殖細胞を単離できることを確認した。一方、初期胚での始原生殖細胞の発生に関与する遺伝子を得るために、生殖細胞を含む体を構成する全ての細胞のもとになる未分化幹細胞集団である、エピブラストからのcDNA合成を試みた。数百細胞程度からなる単一のエピブラストからcDNAを合成し、PCRで増幅することによりサブトラクションcDNAスクリーニングに足る量のcDNAを得た。今後この方法により単離生殖細胞からのcDNA合成も行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Matsui,Y.: "Regulation of germ cell death in mammalian gonads." APMIS. 106. 142-148 (1998)

  • [文献書誌] Matsui,Y.: "Developmental fate of the mouse germ cells." Int.J.Dev.Biol.42. 1037-1042 (1998)

  • [文献書誌] Hidai,C.: "Cloning and characterizaton of developmental endothelial locus-1:An embryonic endothelial cell protein that binds the αyβ3 integrin receptor." Genes Dev.12. 21-33 (1998)

  • [文献書誌] 大野裕子: "始原生殖細胞の増殖制御機構" 大阪府立母子保健総合医療センター雑誌. (印刷中).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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