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1999 年度 実績報告書

自律神経機能維持に関与する基底核-視床-皮質神経回路

研究課題

研究課題/領域番号 10680699
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大竹 一嘉  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10168966)

キーワード(中核)側坐核 / shell / core / 基底核 / 視床下部 / 腹側被蓋野 / ドーパミン / ラット
研究概要

中核側坐核は、腹側線条体の主要部分であり、線条体複合体の統合部位であると考えられている。中核側坐核は、coreとshellの2つの領域が区別され、これらの領域は神経結合や含有される化学物質の組成などが明らかに異なり、機能的に異なる役割を演ずることが指摘されている。本研究では、中核側坐核のshellの出力がcoreおよびその出力の影響を及ぼす神経回路を明らかにすることを目的とした。実験には抱水クロラール麻酔を施したSprague-Dawleyラットを用いた。中核側坐核のshell領域に、順行性標識物質としてbiotinylated dextran amine(BDA)を、core領域に逆行性標識物質としてcholera toxin B subunit(CT-B)を電気泳動的に注入し、BDAで順行性に標識された軸索および終末とCT-Bにより逆行性に標識された細胞体とのoverlapする領域を光学顕微鏡レベルで検索した。両者は、腹側被蓋野の内側部、外側視床下部の内側部、扁桃体核基底外側亜核の背外側部でoverlapしており、BDA標識終末とCT-B標識細胞の接触が観察された。以上のように、中核側坐核のshellの出力がcoreおよびその出力に影響を及ぼす神経回路は、中枢神経系のさまざまなレベルの構造物が関与し、それぞれの中継部位に特異的な機能がshellとcoreの相互作用に関連することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Otake,K & Nakamura,Y: "Possible pathways through which neurons of the shell of the nuclear accumbens influence the outflow of the core of the nucleus accambens."Brain and Development. (印刷中). (2000)

  • [文献書誌] Otake,K & Nakamura,Y: "Sites of action of thyrotropin-releasing hermone on central nervous system neurons revealed by expression of the immediate-early gene C-fos in the rat."Newroscience. 95(4). 1167-1177 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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