• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

中脳-後脳境界部皮質形成に関与するwnt1遺伝子の細胞学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10680710
研究機関東海大学

研究代表者

関口 雅樹  東海大学, 医学部, 講師 (50163100)

研究分担者 阿部 寛  秋田大学, 医学部, 教授 (40151104)
キーワード中脳 / 小脳 / オリーブ核 / wnt1 / swayingマウス / 免疫組織化学
研究概要

swayingマウスの生後0日-5日において、小脳あるいは中脳の欠如が肉眼的に観察された。成獣swayingマウスではオリーブ核の細胞数の減少や左右オリーブ核の非対称性が観察された。また片側の小脳の欠如も成獣のswayingマウスでみられ、対応する側のオリーブ核の細胞は完全に消失していた。発生過程のswayingマウスでは、中脳と小脳の形成は胎生14日では見られず、脳幹部から第四脳室に突出する脈絡組織のみが観察された。Calbindinによる成獣swayingマウスの観察で、位置異常の少数のプルキンエ細胞と異所性の小脳組織の一部が中脳の上丘や下丘内で観察され、この領域のプルキンエ細胞は虫部前葉(スクランブル様構造)内で見られたプルキンエ細胞と同様に多極性や貧弱に伸びた樹状突起をもっていた。さらに成獣のswayingマウスの中脳のMBPあるいはCNPaseによる観察で、後交連の領域から下丘交連として下丘に入る線維は下丘の変異のため、下丘にのびることなく途中で消失していた。
平成11年度の検索で、swayingマウスでは、胎生14日以前から中脳と小脳は欠如しているが、出生までにこれらの皮質が形成されることがわかった。さらに、成獣で見られる形態異常は、胎生15日以降に出現することが分かった。また、これまで報告されていない脳幹のオリーブ核の異常が小脳の形態学的な変化の2次的な現象によるものである事が明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sekiguchi Masaki: "Developmental analysis of the cerebellum in swaying (Wnt1^<sw>) mutant mouse"Society for Neuroscience Abstract. 1033 (1999)

  • [文献書誌] Ming Zhou: "Localization of the ATP-sensitive potassium channel (kir6.1/uK^<ATP>-1) in rat brain"Molecular Brain Research. 74. 15-25 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi