研究課題/領域番号 |
10680792
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
清水 富永 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (40283270)
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研究分担者 |
高岡 邦夫 信州大学, 医学部, 教授 (30112048)
斉藤 直人 信州大学, 医学部, 助手 (80283258)
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キーワード | 悪性骨腫瘍 / 抗腫瘍剤 / 骨欠損 / 手術 / 骨形成因子 / 再建 |
研究概要 |
1. 骨形成因子(BMP)とコラーゲンの担体との複合体をddYマウスの背部皮下に埋埴し、抗腫瘍剤(テラルビシン)を全身投与した後の、異所性骨化の骨形成能を経時的に調べた。抗腫瘍剤を投与した群では、対照群に比べて明らかに骨形成能が劣っていることが、レントゲン写真および組織学的に証明された。すなわち、対象群が2から3週で内軟骨性骨化が完成するのに対し、抗腫瘍剤投与群では軟骨形成までおこるが骨形成にまで及ぶものは少なかった。 2. ラットの大腿骨にあらかじめ髄内釘を入れ骨幹部で骨折を作成したモデルの、骨折治癒過程を経時的にみた検討では、抗腫瘍剤(テラルビシン)の全身投与群では対照群に対して骨折治癒能は悪かった。 骨軟部腫瘍切除後の下肢再建において骨接合術を行うことがあるが、術後に抗腫瘍剤を投与する場合、骨癒合にとって不利な環境にあることがわかる。骨形成過程に必要な成長因子(BMP,VEGFなど)の発現に及ぼす、抗腫瘍剤の影響について更なる検討を加えたい。 3. ラビットの腸骨に欠損部を作成し、欠損部に各種生体材料およびBMPの複合体を充填し、十分な再建が可能であるか検討を始めている。
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