アパタイトは生体材料として、材料強度は劣るものの、生体適合性は優れている。荷重のかからない部分の人工骨材料としては、最も期待されている。 研究計画として、1)アパタイト結晶粒子の形状制御、2)アパタイト粒子の焼結法による多孔質アパタイトの合成、3)多孔質アパタイトの表面修飾、4)細胞増殖因子の接着、5)生体適合性に関する動物実験、の5段階を考えた。 今年度は1)および、2)については、バイオミメティクな方法でアパタイトの形状制御に成功し、得られたアパタイトを常圧焼結することで開気孔性多孔質アパタイトの合成に成功した。人工骨材料の開発を行なう上で、開気孔性多孔質材料の成功は、重要なステップを越えたものと考えている。 さらに3)および4)について予備的な検討を行なった。
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