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1998 年度 実績報告書

西欧中世の倫理学に関するデータベースの作成とそれに基づく文献的・思想史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710003
研究機関山口大学

研究代表者

加藤 和哉  山口大学, 人文学部, 助教授 (00243618)

キーワード中世思想 / キリスト教 / 倫理学 / トマス・アクィナス / スコラ学 / アリストテレス
研究概要

本年度においては、主として11-13世紀の西欧倫理学関連文献のテキストの収集・整理、基本的な語彙リストの作成等を行うとともに、サーバの設置等ネットワークのハード面の整備に着手した。
年度前期においては、CETEDOC Library of Christian Latin Texts in CD-ROMを主に活用して、アリストテレスの倫理学文献の直接の影響下にないと考えられるアウグスティヌスのテキストの検索を行い、最も基本的な倫理学の概念を中心にした第一次語彙リストの作成に着手した。これに基づいて、それ以後のテキストにこれらの語彙がどのように出現しているかの分析を進めた。その際、ギリシア哲学に起源を持つと思われる語彙(学問分類や徳目など)に着目した。これと並行して各地の研究機関や図書館などの協力を得て、関連文献の収集・整理につとめた。
年度後期においては、前期に引き続いて語彙の分析を進め、コンコルダンスに収録すべき語彙リスト、大分類や分類項目の整理、またコンコルダンスの基本構成についての研究を行った。また、いくつかの概念についての概念史的な考察にも着手した。なお、検索ソフトの問題からThomae Aquinatis Opera Omnia inCD-ROMの使用に困難があり、これについては引き続き研究中である。
ハード面では、Apple Power Macintoshを新規購入して専用サーバとし、既存のApple端末と新たに購入したMS-DOSマシンをクライアントとしたネットワークの暫定的構築を行い、運用テストを行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤和哉: "トマス・アクィナスにおける人間の「ペルソナ」(persona)の理解" 『ギリシア・中世学研究の現在』(哲学雑誌). 113・784. 147-164 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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