研究概要 |
専門業者に依頼して実験装置本体(幅75×奥行き75×高さ150cm)を作成してもらった.この実験装置の中に被験体のニホンザルを入れる.また,アングル鋼,アルミ板、ベニヤ板,アクリル板を購入して実験装置の付属品一式(CRT台,自動給餌装置台など)を自作した.パーソナル・コンピュータを購入し,Visual Basic 言語により,実験用ソフトウェアを自作した.このソフトウェアは,動画像ファイル(,AVI 形式)1個をタッチ・パネルが装着されたCRTの中央部に提示し,その後,赤色と緑色の選択キー各1個をCRTの左部・右部に提示する,というものである(いずれのキーが左・右になるかは試行間で無作為化してカウンター・バランスする).被験体は,提示された動画像があるカテゴリー(例えば自分よりも優位な個体が映っている)に属する場合には赤色のキーを,別のカテゴリー(例えば自分よりも劣位な個体が映っている)に属する場合には緑色のキーを触ればそれぞれ正答であり,食物報酬が与えられる.間違ったキーを触ると誤答で,食物報酬は与えられない.データはテキスト・ファイルの形で保存される.このデータを基に,Excel で自作した分析マクロを使用して,正答率,反応時間等を集計することが可能である. 現在は,被験体の予備訓練("CRT を触ると食物報酬が与えられる"ということを学習させる)を実施中である.また,提示刺激用の画像ファイルを作成中である.
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