研究概要 |
本研究は,中学校の生徒および教師を対象として,児童・生徒の攻撃的問題行動そのものに対する受けとめ方や具体的対応,および,さまざまな受けとめ方や対応を,主に調査研究によって明らかにすることを目的とした. まず,平成10年9月までに,新潟市,および村上市の数校の小・中公立高校に対し,調査協力の依頼を行い,同意を得た学校において,予備的調査を行った.内容は,攻撃的・反抗的問題行動発生の状況と,それに主に関わった教師の態度,具体的対応,教師の判断などであった. これと平行して,平成10年10月までに,SPSS統計システムをパーソナルコンピュータにおいて完成させた. 調査データは,平成10年11月までに,データ入力,相関分析および重回帰分析などで処理された.また,平成11年1月には,同じ調査対象に対して,追跡調査を行い,平成11年2月末現在,データの入力およびデータの解析中である. 上記の研究の結果,対教師ストレスを含む対人関係のストレスと,個人差としての敵意性が,生徒の攻撃的問題行動の発生に大きな影響を及ぼしていることがあきらかになった.
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