1.研究目的 育児サークルに所属している母親を対象に、育児スキルや親意識に関する調査と、母子間の行動観察を継続的に実施し、ソーシャルリソースとしての育児サークルの機能とそれによる母親の養育スキルや親意識の発達について検討した。 2.研究結果 ソーシャルリソースとしての育児サークルの主な機能としては、 (1)育児に従事している仲間とのつながりの意識化 (2)育児スキルの獲得や、困りごと・悩み事の相談先 (3)(1)(2)によって生じる安心感とストレスの軽減 (4)その一方で、育児サークルの人間関係に悩む母親も存在 があげられる。 育児サークルに所属していない母親との比較では、育児サークルへの所属と、親役割の肯定的受容や親になることによる自らの成長観の促進との間に意味のある関連がみられた。
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