• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

精神障害者-家族の相互関係と家族ケアに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710084
研究機関静岡大学

研究代表者

南山 浩二  静岡大学, 人文学部, 助教授 (60293586)

キーワード家族ケア / 精神障害者 / ストレス / ライフヒストリー / アイデンティティ / 相互関係 / ディストレス / 対処
研究概要

本研究では、精神障害者・家族の関係を、ケアの受け手・ケア提供者として固定的にとらえる視点からではなく、障害者・家族が相互に規定し合う双方向モデルとして位置づけ、障害者・家族双方の回答データの分析・考察を通じ、関係性の類型及び、その背景要因を同定した。障害者-家族の相互関係が、敵対的な関係あるいは相互依存的な関係に陥ることが、障害者・家族双方にとってストレスフルな事態となる。また、このような関係性に導くような社会的構造-固定的な障害(者)観、残余的福祉モデル、近代家族の結合原理や役割布置など-が、いまだ強固に存在しているため、敵対的・相互依存的関係から脱却することが難しい状況にあるが、こうした構造の圧力を相対化し、自らの文脈においてその関係性を問いなおすプロセスへ進展させる契機として、家族会・当事者活動などのネットワークへの参画(あるいは形成)が、主なものとしてあげることができる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 南山 浩二: "精神障害者の家族ケアとRole Captivity"『人文論集』静岡大学人文学部. 49-1. 55-79 (1998)

  • [文献書誌] 南山 浩二: "精神障害者のコミュニティケアにおいてきょうだい世代が果たしうる役割"『社会福祉学』日本社会福祉学会. 40-1. 234-251 (1999)

  • [文献書誌] 南山 浩二: "精神保健福祉システムの変容と精神障害者家族研究"『人文論集』静岡大学人文学部. 50-1. 1-19 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi