1、 本年度に行なった調査の概要は、次の通りである。 (1) 関係諸機関へのヒアリング(6月12日〜8月26日)。 (2) 本調査のための予備調査:JA信州うえだ女性部の関係部局および生産者グループ(「フラワー会」、「ボンジェリー会」、「ルビーふじやま」、「3Bグループ」など9グループ)に対する聞き取り調査(5月22日〜9月11日)。以上の予備調査にもとづき、農家女性の生活時間調査に関する質問項目および実施時期を確定し、質問用紙を作成した。 (3) 農村地域の女性の生活時間調査(冬季・農閑期)(平成11年2月1日〜2月15日)、対象者:JA信州うえだ女性部塩田支会全員、回答数は225。 2、 本調査から得られた知見は、次の通りである。 生活時間調査の中間まとめ(10%集計結果)として以下のことが明らかになった。 平均年齢=60.3歳、就学前児童のいる家族割合=25%、介護が必要な家族のいる割合=10%、家族構成:「夫婦とその親および未婚の子同居世帯」=35%、「夫婦のみ世帯」=20%、「夫婦と未婚の子世帯」=15%、「単独世帯」なし。農家の種類:販売農家=20%(うち主業農家=10%、準主業農家=10%)、自給的農家25%、非農家10%。妻の農業報酬:あり=20%、なし=20%、妻の農業報酬の内訳:現金=15%、現物=5%、現物の内訳では、生産物、加工品などが見られた。 主な生活時間:平均睡眠時間=7.69時間、農作業=7.96時間、家事=2.68時間などである。
|