研究概要 |
本年度は、本研究の目的達成にあたり、教員養成におけるボランティア学習・福祉教育の授業プログラム作成のための実態調査を実施し分析・考察を行った。特に、(1)教員養成大学における「介護等体験」の実施状況と課題、及びカリキュラム作成の原理、教育指導方法論について明らかにした(「11.雑誌論文」を参照)。また、(2)社会福祉学部でのカリキュラムと授業内容に関する調査を実施し、現行の教員養成系学部でのカリキュラムと比較検討をおこなっい、共通教育や1,2年生からの福祉的教養の積み上げや知識理解、技術の習得のあり方について分析をおこなった。そして(3)教育委員会及び県社会福祉協議会の協力を得て、12月から2月にかけて福島県内外の小学校8校、中学校6校のボランティア教育推進校に聞き取り調査をおこない、実際的な課題について把握した。なお、(4)本年度は大学外でボランティア活動に取り組もうとする学生のためのサポートプログラムを福島県社会福祉協議会ボランティアセンター職員と共同議論を重ね、大学での授業と社会福祉協議会及び施設等の社会資源との連携の在り方について予備考察をおこなった。2年度目に向けて、上記(2)(3)(4)を下地にしつつ、「社会貢献」「心の教育」「人権教育」をテーマとした大学における授業の開発をおこなう基礎作業をおこなった。
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