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1998 年度 実績報告書

多様化する高等学校制度の下での中学生の進路決定プロセスについての研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710137
研究機関法政大学

研究代表者

児美川 孝一郎  法政大学, 文学部, 講師 (50287835)

キーワード進路選択 / 高校受験 / 高校多様化 / 中学生
研究概要

1. 先行研究の検討・考察
実態調査に入る前に、高校入試の現状、中学生の進路決定の実状にかかわる先行研究をフォローし、検討した。検討の結果、(1)入試方法・評価基準の多様化・多元化が全国的に進んでいること、(2)受験に関する進路決定を下すうえで、中学生やその親の関心は、入試方法の変化(とりわけ推薦入試の導入など)に集中していること、などが判明した。本研究が申請したような、高等学校制度の多様化という事実が、中学生とその親の進路選択のメカニズムにいかなる影響を与えているのかという視点に立った先行研究は、少なくとも実態調査などを伴った研究内容としては、管見の限りでは見受けられなかった。
2. 聞き取り調査の準備と一部実施
東京都下A市、埼玉県B市、長野県C市内の公立中学校での聞き取り調査を、教師・生徒・親・地域の学習塾関係者を対象として、実施する準備を進め、一部実施した。現在、調査データの整理と考察・検討を進めているが、C市については、いまだ十分なデータ収集ができておらず、またA市・B市に関しても、特に学習塾関係者からの聞き取りを中心に補充調査を行っていく必要がある。
3. 現時点での仮説的な知見
地域による違いはあるが、(1)学科転換やコース設置などに踏み切った高校の存在は、中学生やその親にとって、進路の選択肢を増やすものと意識されていると同時に、依然として、既存の高校との間での「偏差値序列」的な観点から注目されていること、(2)そうした傾向は、とりわけ学力上位層の生徒や親に顕著であること、などが判明してきている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 児美川孝一郎: "「中学校問題」の現在" 『季刊・人間と教育』. No.19. 22-29 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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