研究概要 |
本研究は、その計画調書において、平成11年度は、(1)本奨励研究のサイトのアップロード、(2)インターネット上における研究情報交換、(3)本研究の反省と総括を遂行することを目標としていた。 このうち、(1)および(2)の項目を予定どおり完了した。平成11年4月1日に本研究のサイトの正式な公開を開始し、インターネット上における情報交換を実施した。また、平成12年1月には、サイト・デザインの見直しを行うとともに、平成11年度現地調査の成果に基づいて、サンプルの割礼儀礼を中心とした54点のコンテンツを新たに追加した。平成11年2月の時点でアクセス累計数は13,000を超え、このプロジェクトに関する電子メールの受信数は150点を超えている。アクセス・ログと受信した電子メールについては、プロジェクト完了時点で様々な角度から定量的な分析を行う予定であるが。フィールドワークの成果を国内外、学会内外を問わずに公開するという本研究の目的は達成されたといえる。特に欧米を中心とした海外の学生からの反響が予想以上に大きく、教材として本研究の成果を利用している教員も多いことがわかった。 (3)については、既に断片的に議論をオンライン上に公開しているが、本研究の反省と総括をより包括的に試み、オンライン上で公開すると同時に、紙媒体による発表を行うことも予定している。特に、このプロジェクトの実践を通じてフィードバックされた論点である、(1)インターネットを利用した人類学教育の国際・学際的展開、および(2)人類学者が調査の現場と世界を直接的に媒介する手段としてのインターネットの意義を中心に論述することを予定している。なお、既に計画調書に述べたとおり、本サイトの運営は研究期間終了後も引き続き継続し、現地調査の進行に応じてコンテンツの更新を行っていく予定である。
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