中世の摂津地域における都市として、兵庫・西宮・尼崎・塚口・小浜・伊丹・池田・原田・富田・高槻・芥川・大坂(石山)・渡辺・天王寺を、河内地域における都市として、招提・枚方・飯盛・若江・稲田・久宝寺・萱振・金田・古市・富田林・大ヶ塚をそれぞれリストアップした。そしてそれらにかかわる文献史料や地図・発掘調査報告書、研究文献・自治体史などの蒐集・整理を開始した。またそれらをデータベース化するための準備作業をおこなった。 戦国期の摂津・河内の都市と比較検討するため、肥前名護屋、筑前博多、周防山口など、西国の中世都市遺跡を現地踏査した。また畿内都市として山城大山崎、山城山科などについて、性格を再検討し、論稿にまとめた。 これらの作業を通じて、摂津・河内都市に関するデータ蒐集と、その都市としての特質解明のための基礎的条件を整備した。
|