都立中央図書館所蔵錦絵の調査を開始し、館蔵目録の内、浮世絵を最も多く所蔵する特別文庫室「東京誌料」について、基礎的なデータを整理し、その上で当館の複写規定により、月一日の撮影日を使って、原物調査ならびに撮影作業をし、役者絵のジャンルに入るものは、すべてフィルムに収め、また紙焼きを作成した。 また、目録等での予備調査が困難な、加賀文庫、丸山文庫、新規購入分については、司書の方のご協力をいただき、現在わかるすべての役者絵について、調査・複製が完了した。 明治期の資料については、当初関西松竹所蔵舞台写真資料を中心に考えていたが、早大演劇博物館所蔵舞台写真が大量に立命館大学に寄託されるにいたり、この資料を重点に考える必要がでてきている。一方、関西松竹所蔵資料については、学術協力の了解が最後の段階で締結できておらず、来年度まわしになる。
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