• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

条件表現の対照言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710251
研究機関愛知教育大学

研究代表者

中田 節子 (有田 節子)  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (70263994)

キーワード条件文 / プロトタイプ / 接続法 / バックシフト / 時制 / 主題
研究概要

条件表現の対照言語学的研究というテーマについて本年度は以下のことを実施した。
(1) 日英語条件文の対照言語学的研究
まず、条件文研究の流れを把握し、これまでの条件文研究の問題点がその「必要十分条件的アプローチ」にあることを指摘した。また、日本語の条件文研究における問題点は、個々の条件形式に関する語法研究にその主眼がおかれていることにあることも指摘した。
そのような問題点をふまえ、筆者は「プロトタイブ論的アプローチ」から日英語の条件文についての対照研究を試みた。その議論の中心は、英語のいわゆるバックシフト現象と日本語の条件形式の分化に同じ動機付けが働いているという点にある。すなわち両者は日本語の条件文の典型例に見られる現象としてとらえることができる。
それに加え、日英語の条件文の非典型例についても、その共通点と相違点を明らかにした。このアプローチは、特に対象研究について有効であり、他の言語の条件文についても検証していくつもりである。なお、この成果は有田(to appear)において発表した。
(2) 韓国語条件文のデータ収集
日韓の条件文を比較対照するための基礎資料として、韓国人留学生に協力してもらってデータを収集した。現在そのデータを分析中である。
(3) スペイン語条件文の先行研究の検討
接続法が多用される言語の一つであるスペイン語の条件文について、特にその法選択に関わる研究を調べ、検討している。法選択には、事態間の関係に対する話者の認識が関わっていると思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 有田節子: "プロトタイプから見た日本語の条件文" 言語研究. 115. (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi