現地調査により入手した文献資料およびインフォーマントから直接的あるいは間接的に得られた言語資料に基づきながら統語法に関する記述とその資料が提供する一般言語学的な問題に対する整理を行った.特に所有表現の類型と語順の類型に関する記述データの整理と分析をおこなった. 資料の整理 1) 野外調査時に入手した学校教科書のテクスト等を資料として所有表現の抜き出し作業を行った。1998年5-7月 2) インターネットを用いて間接聞き取り調査を行った。1998年8月-9月 3) 野外調査時に入手した学校教科書のテクスト等を資料として存在表現の抜き出し作業を行った. 1998年11月-1999年2月 4) インターネットへの公開 進行中 理論的問題の検討 1) 所有表現に関する一般言語学的な問題の整理と考察を行った.1998年5-12月 2) 語順と存在文に関わる理論的諸問題についての先行研究の整理を行った.1998年11月-1999年2月 学会での研究発表 1) 1998年7月 岡山英文学会(於 岡山大学)において二重与格に関する研究発表を行った. 2) 1998年11月 岡山国語談話会(於 就実女子大学)において二重与格に関する研究発表(日本語とガガウズ語の対照研究)を行った. 3) 1999年5月にトルコ共和国ボアジチ大学で開催される第13回言語学会(国際集会)にてガガウズ語の二重格表示というタイトルでの発表が採択された(1999年2月)。 *上記の野外調査は1997年8月に実施したものである。
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