研究代表者は、すでに平成6年から8年にかけてイギリスの公文書館(The Public Record Office)を数回にわたって訪れ、在英アフリカ人学生組織に関する植民地省関係資料を収集し、また平成7年にはナイジェリアのラゴス大学ガンジー図書館を訪問して西アフリカ学生同盟(The West African Students'Union)とその創始者ラディポ・ソランケ(Ladipo Solanke)に関連する資料を擁する「ソランケ・コレクション」の現地調査を実施している。 平成10年度は、こうしたこれまでの研究活動と成果を踏まえて、まず平成10年9月にナイジェリアを2週間ほど再訪し、ラゴス大学の「ソランケ・コレクション」の追加調査(資料収集)を実施するとともに、同大学歴史学部講師であるアヨデジ・オルコジュ(Dr.Ayodeji Olukoju)氏と同大学図書館ライブラリアンであるアデゴケ・アデニジ(Mr.Adegoke Adeniji)氏と面会し、両氏からこれまでの研究の内容や今後の研究の指針に関するレビューを受けた。そして、そうした両氏からの指導や助言を加味しつつ、平成10年11月に「ソランケへの書簡--パドモア、アジキウェ、アウォロウォ--」を『敬愛大学国際研究』誌上に公刊した。
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