本研究は、ビジネスシュミレーションシステムを構築し、それをユーザの学習システムとして利用できるようにするだけでなく、それを用いた実験を行うことによってデータを収集し、今日の電子システムを用いたコミュニケーションに新しい方向性を提言することである。本年度は、そのための実験システムとユーザ・インタフェースの構築に時間が費やされ、現在、実験そのものに関する準備を行っている段階である。システムに関しては、本研究費で購入された2台のPCの1台をサーバーに、すでに我々の研究室にあるPCを含めてUNIK(Linux)及びWindows/NTをOSの下にLAN環境が整備された。ユーザ・インタフェースに関しては、ビジネスという領域に限定せずに、一般的なユーザ・インタフェースの構築と、そこでユーザが学習を行う上での一般的問題点について研究がなされた。研究発表の項目で示された3つの研究がこれに相当する。特に本研究のようなハイテク環境で対象領域(ここではビジネス)に関する学習のためには、テクノロジーを使いこなせることが前提となるが、この3つの研究発表ではそのような観点からマルチメディアネットワーク環境で、様々なインタフェースに関するユーザの学習を促進させるような要因が考察されている。 現時点では、十分学習対象の領域に踏み込めていないが、実験のテストベッドとして、集団でオペレーションする、簡単な経理処理システムが作成されている。経理情報を各担当者が自分に割り当てられた責任に従って処理してゆくものである。サーバーとクライアントのプログラムは、Java/Appletにてプログラムを作成され、現在稼働中である。
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