素粒子理論における標準模型は重力と標準模型のエネルギースケールの間の階層性の問題を持つが、近年それに対する試みとして高次元理論の枠組における解決の可能性が議論されている。一方この枠組では標準模型の物質場は3次元面に拘束されていることが期待されている。我々は面に拘束されている物質場と拘束されていないゲージ場のカルザ・クライン(KK)モードの相互作用について考察をした。面を作るダイナミクスを無視しデルタ関数的に面を導入した場合物質場と全てのゲージ場のKKモードは同じ強さで結合するが、面を作るダイナミクスを考慮し厚さを導入すると、面の厚さの逆数以上の質量を持つKKモードとの結合は指数関数的に落ちることを示した。 またRandollとSundrumは5次元重力においてテンションを持った面があるとき指数関数的なメトリックが導かれ、それが階層性の解になることを示した。我々はこのメトリック上に面に拘束されないフェルミオン、ゲージ場、ヒッグス場を導入し標準模型を構成できることを示した。 さらに超対称標準模型のフレーバーの問題を重いスクォーク、スレプトンで解決するというアイデアに対し考察をした。
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