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1998 年度 実績報告書

長期連続観測のためのコイルファイバー導波路/ポルフィリン薄膜化学センサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10740345
研究機関広島大学

研究代表者

竹田 一彦  広島大学, 総合科学部, 助手 (00236465)

キーワード光ファイバー / 光導波路 / ポルフィリン / 過酸化水素
研究概要

本研究ではまずTiT(4-Py)Pを用いて、過酸化水素によるTiT(4-Py)Pの吸収スペクトル変化を観測した。2.1mgのTiT(4-Py)Pに1mlの塩酸と5.6mlの硫酸を加え100mlに定容した溶液を作成し、この溶液を適当に希釈し吸収スペクトルを測定し、その溶液に過酸化水素を少量加え吸収スペクトルを測定した。その結果、433nmのSoret帯のの吸収極大が過酸化水素で442nmに、562nmのQ帯は577nmにそれぞれレッドシフトしていた。過酸化水素を作用させないときの酸溶液中の吸光極大波長とメタノール中のそれぞれの吸光極大波長は異なっており、酸溶液中のほうが3〜5nmほどレッドシフトしていた。次にプラスチック光ファイバーにTiT(4-Py)Pを吸着させるための実験を行っている。光ファイバーの外側のクラッドはフッ素樹脂であるため、薬品安定性が高く、TiT(4-Py)Pを安定に修飾できないと考え、クラッドの表面に薬品処理することで凹凸をつけた上で有機溶媒に溶解した色素溶液を塗布する方法を検討中である。一方で平面型の導波路を作成し光を通す実験を行った。導波路は400〜420℃で溶融した硝酸カリウム中にスライドガラスを2〜4時間つけてイオン交換法で作成した。導波路にジブロムメタンをカップリングオイルとして用いた高屈折率プリズムで光導入を試みたが、スライドガラス全体に光が浸透し、作成された導波路のみに光を通すことに成功していない。今後は光ファイバーへのTiT(4-Py)Pの修飾、平面導波路の作成とその導波路表面へのTiT(4-Py)Pの修飾を行い、これらの過酸化水素に対する応答特性の評価を行っていく。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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