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1998 年度 実績報告書

小胞体プロセシング酵素cDNAの機能的クローニング

研究課題

研究課題/領域番号 10740374
研究機関東京都立大学

研究代表者

岡本 龍史  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (50285095)

キーワード小胞体 / 液胞 / プロテアーゼ / プロセシング / 細胞内輸送 / 種子発芽
研究概要

タンパク質のC末端Lys-Asp-Glu-Leu(KDEL)配列は小胞体残留シグナルとして機能することが植物・動物を通じてひろく知られている。一方、ケツルアズキ発芽子葉中でde novo合成されプロテインボディー中の貯蔵タンパク質の分解に関与するシステインエンドペプチダーゼ(SH-EP)は、液胞プロテアーゼであるにもかかわらずそのcDNAより導き出されるC末端にはKDEL配列が存在している。このSH-EP前駆体に存在するKDEL配列はSH-EPを不活性な前駆体として小胞体に一時的に蓄積させる機能を持つこと、および、小胞体内腔にはSH-EPのC末端プロペプチドのプロセシングに関与するプロテアーゼが存在することを示した。この小胞体に局在し、SH-EPのC末端プロセシングに関与しているプロテアーゼ(小胞体プロセシング酵素)のcDNAクローニングを、酵母を用いた機能的スクリーニングにより試みたが、cDNAの単離には至らなかった。そこで、ケツルアズキ発芽子葉から小胞体プロセシング酵素の精製を行ったところ、分子量32 kDaの単一ポリペプチドにまで精製できた。さらに、ケツルアズキ発芽子葉から調整したcDNAライブラリーより、小胞体プロセシング酵素をコードするcDNAを得た。その配列より、その酵素はパパインファミリーに属するプロテアーゼであることが示された。また小胞体プロセシング酵素に対する抗体を調製し、子葉細胞の細胞内分画を行った結果、その酵素は膜画分に局在することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Okamoto,T.et al.: "Posttranlational removal of the carboxyterminal KDEL of the cysteine Protease SH-EP occurs in prior to maturation of the enzyme." Journal of Biological Chemistry. 印刷中. (1999)

  • [文献書誌] Okamoto,T.and T.Minamikawa: "Molecular cloning and characterization of Vigna mungo processing enzyme 1(VmPE-1), an asparaginyl endopeptidase possibly involved in post-translationalprocessing of a vacuolar cysteine endopeptidase (SH-EP)." Plant Molecular Biology. 印刷中. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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