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1998 年度 実績報告書

色恒常性の成立における二つの神経機構の分離に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750031
研究機関東京工業大学

研究代表者

栗木 一郎  東京工業大学, 工学部, 助手 (80282838)

キーワード視覚科学 / 色覚メカニズム / 色恒常性 / 神経機構
研究概要

当初予定の色度可変照明光を備えた実験装置の作成を行い,第一段階の実験を開始した.液晶パネルの光の透過率特性が,照明器具の熱による影響を受けるため,一定した制御が困難であることが液晶パネルのサンプルの購入後に判明した.1秒以内という比較的短時間における高速な照明光の制御が目的であるが,照明光の色度として中間の色度が正確に再現されるための精度の高い調光もきわめて重要であることから,液晶パネルによる直接の調光を断念した.それに代わる手法として,すでに手動式で方法と機構が確立されている機械式ブラインドをモータによって自動制御する方法に切り替え,同時に高速化を実現することとなった.機械式のブラインドによる調光を行うための機材として,計算機(PowerMacintosh G3 266MT)とデジタルアナログ入出力ボード,およびステッピングモータを購入し,装置を作成した.その結果,機械式でも当初予定の性能を獲得することができた.今回作成した色度可変照明光を装備した実験装置を用いて照明光の色度と視覚感度の変化の測定を行い,独自の興味深い成果を得たため,学会においてこの実験結果を発表した.また,過去の別の装置による測定結果と総合して色順応メカニズムによる視覚感度の変化の予測と,それにともなって色恒常性の成立度に関する考察を行い,論文として発表した.その後,さらに色度可変照明光による環境照明光の変化と視覚感度変化のデータを収集し,現在は集められたデータの解析を行いつつ,次年度において装置を拡張した際の実験計画を立案している段階である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ichiro Kuriki: "Adaptive shift of visual sensitivity balance under ambient illuminant change" Journal of the Optical Society of America A. Vol15,No.9. 2263-2274 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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