研究概要 |
本研究においては,より効率の高い研削加工液の精密ろ過を行うために,クロスフロー方式のろ過装置の上流側に分散液の旋回流型流入口を設置することにより,流入する分散液が膜面と平行に,かつ円筒形精密ろ過膜のまわりを旋回しながら高速流動し,形成されたケーク層を膜面上から連続的に掃流して,高速分離を行うクロスフロー方式のろ過装置を開発し,実験条件と膜透過流束の関係を検討した. 水にWA砥粒を加えた分散液を研削加工液とし,これを精密ろ過膜を用いてクロスフローろ過を行い,研削加工液のバルク濃度および循環流量が膜透過流束に及ぼす影響について検討した.これより,ろ過装置の上流側に分散液の旋回流型流入口を設置した場合,これまでのクロスフロー方式のる過装置において,膜面上にタービュレンスプロモータを設置した場合と比較すると,その効果は大きく表れ,膜透過流束は増大することがわかった.
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