研究概要 |
火炎構造の基礎研究に不可欠な,ラジカル濃度をはじめ,高温中の諸量の測定の光学測定に高分解能な受光光学系を製作するために以下のことを行った. 1. 測定範囲,焦点距離,凹凸面鏡の直径などと空間フィルターを組み合わせ,測定体積が最も小さくなるように,非近軸幾何光学に基づく光線追跡法により最適設計を行った. 2. 波長分離フィルターや分光器など,多種の測定器に対応できる光ファイバーコネクタの設計・製作を行った. 3. 光ファイバーの測定器側からレーザー光を逆に入れ,測定点に焦点を結ばせる方法により,正確な光学配置が容易に可能な補助装置を設計・製作を行った. 4. マイクロトーチ火炎を用いて光学系の測定体積の検定を行った. また,その受光光学系を用いて以下のことを行った. 1. 噴霧火炎中においてレーザーのシート光による火炎内の噴霧の断層可視化と本受光学系を用いた火炎中の局所からのラジカル自発光を同時に行い,火炎の微細構造を観察した. 2. 位相ドップラ計(PDA)とラジカル自発光の同時測定を行い,噴霧の存在の有無と火炎の有無の相互関係を明らかにした.
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