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1998 年度 実績報告書

能動的音響制御におけるハウリング抑制手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750172
研究機関九州大学

研究代表者

雉本 信哉  九州大学, 工学部, 助教授 (30204861)

キーワード能動的音響抑制 / 適応制御 / ハウリング抑制 / 境界要素法 / 1次元音場 / 3次元音場
研究概要

まず,ダクト内部の一次元音場を対象とした能動的音響制御に適用するハウリング抑制手法について検討を行った。
能動的音響制御におけるハウリングは制御音源から出力された制御音が上流の騒音検出用センサによって再検出され,制御系内部で発散することによって発生する。この現象を抑制するために,本研究では制御音源を2つ用いることで上流側の騒音検出用センサに制御音が検出されないように制御系を構成する手法を提案し,この手法によってハウリングの発生を抑制できることをシミュレーションで確認した。シミュレーションでは,実際の実験用ダクトにこの手法を適用することを考慮して,境界要素法を用いて内径200mm,全長2000mmのダクトを仮定して音場の特性を求め,その音響特性を用いている。今後,仮定したダクトに相当する実験装置を用いて実験を行い,結果を比較・検討する予定である。
シミュレーションの際に用いた適応制御アルゴリズムは音響制御に広く用いられているFiltered-x LMSアルゴリズムであり,このように一般的な制御手法に併用して適用可能であることは,本手法を実用的なものとするにあたって有利であるといえる。
また別に,外部から騒音が入射する音場を対象として,3次元音場に対する音響制御についてもシミュレーションおよび実験を行い,単一周波数の騒音に対して,騒音検出用センサ,制御音源,誤差検出用センサを適切に配置することでハウリングを引き起こさず,最大で25dB以上の消音効果があることを実験的に確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中英雄: "ハウリングの抑制を考慮したダクト内の能動的音響制御" 日本機械学会九州支部第52期講演会にて発表予定. (1999)

  • [文献書誌] 中野太輔: "外部から入射駿騒音の能動的制御" 日本機械学会D&D Conference'99にて発表予定. (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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