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1998 年度 実績報告書

パルスパワーを用いた水中放電現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10750215
研究機関熊本大学

研究代表者

LISITSYN Igor V.  熊本大学, 工学部, 助教授 (70284734)

キーワード水中ストリーマ / パルス高電圧 / 化学的活性粒子 / キャパシタ / 高速度カメラ / 水処理
研究概要

立ち上がり時間が短い高電圧パルスを水中に印加すると、大容量にわたって均一なストリーマが形成され、加速された電子によって化学的活性粒子が多く生成される.その結果、産業排水の不純物除去が可能となる。本研究の目的は、基礎研究として水中放電現象の解明することと,その応用として水の浄化を行うことである。平成10年度に実施した事項を以下に示す.
1. 同軸円筒の放電容器を製作した.
2. パルス発生装置において,キャパシタの容量(0.22、0.4、0.8μF),および電圧の波高値を変化し、水中に注入される最大エネルギーを得るための最適放電パラメータ(水中への注入エネルギー、ストリーマの均一性及び進展速度、パルス発生装置と負荷との整合)を決定した.
3. 水中でのストリーマの形成、及び進展の様子を高速ストリークカメラ(IMACON-790)を用いて観測し,次のようなことがわかった.
(a) ストリーマの進展速度は印加電圧,水の抵抗率によらず一定である.
(b) 電極間隔を長くすると,ストリーマの進展が円周方向により均一になる.
(c) ストリーマの均一性は印加電圧に依存しない.以上のことから,水処理への応用を考えた場合,処理容器の大容量化,および電源の小容量化が比較的容易であると考えられる.引き続き,水中ストリーマ理論の確立,および応用研究を進める予定である.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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