現代社会において水は必要不可欠であり、生物や化学不純物を含んだ水の浄化は、重要な環境対策として注目されている。様々な種類の不純物を除去する方法として、機械的、電気的及び生物学的といった多くのものがある。その中でも電気的方法である気体や水中のストリーマ放電を利用した方法では、不純物粒子と相互作用を及ぼしやすい化学的活性粒子や分子、原子ラディカルを生成することができる。立ち上がり時間が短い高電圧パルスを水中に印加すると、大容量にわたって均一なストリーマが形成され、加速された電子によって化学的活性粒子が多く生成される。その結果、産業排水の不純物除去が可能となる。得られた成果は下記のようである。 1.水中でのストリーマの形成、進展の様子を観測し、明らかにした。 2.パルス発生装置のキャパシタ、エネルギー電圧を変化し、水中への注入エネルギー、ストリーマの均一性、負荷との整合を明らかにした。 3.下水の処理を行ない、その有効性を確認した。
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