従来のデータ通信だけではなく、音声・画像などのマルチメディアトラヒックを扱うATMにおいて、本年度はまず、コンピュータ間のデータの高速転送インターフェイスであるHIPPI(High Performance Parallel Interface)の性能評価を行なった。従来HIPPIは送受信端末が1対1であり、かつ距離制限が25mのチャネル用インターフェイスであった。これをネットワーク用に拡張する場合のスループット特性に関して、まず端末間距離の影響を調査した。その結果、HIPPIコネクションを同一ネットワークで多重する場合の多対多通信の場合、性能劣化が著しいことが判明し、そのため、その性能改善策として、ピークレート制御とコネクション制御の二方式を新たに提案した。それらの性能特性と実装容易性より、後者を適用することが効果的であることが明らかになった。
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