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1998 年度 実績報告書

ATM網におけるネットワーク/ユーザのQoSを考慮した動的帯域管理方式

研究課題

研究課題/領域番号 10750292
研究機関大阪大学

研究代表者

馬場 健一  大阪大学, 大型計算機センター, 助教授 (60252722)

キーワード動的帯域管理方式 / サービス品質 / 料金制度 / 帯域再交渉
研究概要

従来のネットワークでは、ネットワークがあらかじめサービスを定義し、ユーザはそれらの中から発生するトラヒックに適していると思われるサービスを選択するという形でサービスが提供されてきた。しかしながら、このようなネットワークでは、個々のユーザの特性や様々なトラヒック特性を持つサービスに対応できない問題点が生じる。
本研究においては、これらの点を十分考慮した動的な帯域割当制御方式を提案した。具体的には、システムの提供するQoS(Quority of Service)とユーザの要求するQoSの閲ぎ合いによってネットワーク資源の割り当てを決定する。その際、ネットワークの利用状況に応じて決まるQoSとして、ユーザの要求する帯域に従ったコストを用い、また、ユーザの要求するQoSとして画像や音声の品質を表す主観評価基準値のMOS(Mean Opinion Score)値を用いる。このようなユーザの要求やトラヒックの変動に合わせて動的に帯域を割り当てるトラヒック制御方式について新たな方式を提案し、数学的解析手法、およびシミュレーションによって、提案方式の有効性、および限界を明らかにした。
すなわち、その結果、提案した動的帯域管理方式がトラヒックの変動に対して柔軟な帯域割当が可能であることを示した。また、有効な帯域管理を行うための再交渉の期間と頻度の関係を明らかにした。音声と動画像を同一リンクに多重化した際、必要帯域の大きな動画像は音声に比べ性能が劣化するため、そのようなトラヒックを収容するVPには予約帯域を設けることにより性能劣化を緩和することができることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺,馬場,村田,宮原: "ユーザQoSを考慮した動的管理方式の性能評価" 電子情報通信学会技術研究報告[交換システム]. 98・241. 39-44 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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