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1998 年度 実績報告書

補修用超速硬セメントコンクリートの若材齢における疲労強度特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750358
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

河野 伊知郎  豊田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助手 (50259876)

キーワード超速硬セメント / 若材齢 / 疲労
研究概要

平成10年度は超速硬セメントを用いて若材齢のコンクリートの圧縮疲労特性に関する実験を行った。圧縮疲労試験にはφ10×20(cm)の円柱供試体を用い、温度測定用供試体の中心部に熱電対、疲労荷重を与える供試体の側面にはひずみゲージを張り付け、計測を行った。圧縮疲労試験の疲労条件は疲労開始強度(疲労試験を開始するときの圧縮強度)を20MPa,40MPa,1日強度および7日強度とし、30ton油圧サーボ疲労試験機を用いて供試体に繰り返し荷重を与えた。載荷波形はsin波、振動数は10Hz、荷重レベルは上限荷重、下限荷重をそれぞれ疲労開始圧縮強度の60%、15%(応力レベル60)および70%、15%(応力レベル70)の2種類、載荷回数は1万,10万,100万回の3種類とした。その結果、今回行った圧縮疲労試験条件下では疲労を受けた供試体の方が疲労を受けていない供試体よりも高い圧縮強度が得られ,圧縮疲労による悪影響は認められなかった。この傾向は載荷回数が多いほど,また応力レベル60よりも応力レベル70の方が顕著に見られた。そこで、この原因を調査するための実験も行った。その実験から明らかとなった原因を以下に簡単にまとめる。
(1) 繰返し荷重が作用することにより供試体の内部温度が上昇し水和反応が促進され,圧縮強度力塙くなること。
(2) 新タイプ超速硬コンクリートは初期にアーウィンクリンカーが,超速硬コンクリートは初期にカルシウムフルオロアルミネートが水和し,エトリンガイトの粗な水和物を生成するが,繰返し荷重が作用することにより細孔容積が減少し緻密になること。以上のようなことが明らかとなった。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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