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1998 年度 実績報告書

砕波帯内の3次元流体運動の時空間特性とカオス的挙動

研究課題

研究課題/領域番号 10750382
研究機関北海道大学

研究代表者

渡部 靖憲  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20292055)

キーワード砕波 / 3次元的大規模渦 / 斜行渦 / 高波数遷移 / LES
研究概要

砕波帯内の3次元流速場・水粒子軌道の解明のため,以下の研究方法によりそれぞれ重要な結論が得られている.
1. 中立粒子運動の3次元ビデオ解析
・砕波時の混入気泡の影響を低減するため中立粒子に蛍光塗料を塗布しブラックライトを照射しビデオカメラを2次元水槽の上面及び側面からから撮影する3次元水粒子追跡実験方法を提案した.
・統計解析及びwavelet解析により,砕波時にはほぼ2次元的であった流体運動が砕波過程を通して3次元性が強化され,2次元的な運動エネルギーが徐々にスケールダウンすることが明らかになった.
・同様な解析により,水平及び鉛直方向に方向性をもつエネルギーが水深が浅くなるにつれ方向性を失うことが明らかになった.
2. 3次元Large Eddy Simulation
・低レイノルズ数補正を行った高精度数値計算法を適用したLarge Eddy Simulationにより初めて砕波後の3次元流速場の数値的再現に成功した.
・砕波ジェット着水直後に水平ローラー渦だけでなく縦渦及び旋回渦が生成されることが明らかになった.
・混入気泡の観測により指摘されてきた3次元斜行渦は,これらの渦成分の効果によって生成されると考えることができる.
2次元造波水路のような側壁を持つ領域では,特に縦渦が顕著に発達し整構造が強化される.
・生成された大規模渦整構造は,ボア領域において崩れ,発達した乱流に遷移する.この渦は戻り流れによって沖側に移流され次の砕波の3次元流速構造に大きな影響を与える.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡部靖憲: "砕波帯内の三次元的水粒子軌道の実験的研究" 海岸工学論文集. 45. 136-140 (1998)

  • [文献書誌] 渡部靖憲: "砕波の3次元げLarge Eddy Simulation" 海岸工学論文集. 45. 146-150 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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