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1998 年度 実績報告書

意思決定基準の曖昧性を考慮した貯水池操作モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10750390
研究機関京都大学

研究代表者

堀 智晴  京都大学, 工学研究科, 助教授 (20190225)

キーワード渇水 / 貯水池操作 / 不確実性 / ファジィ理論
研究概要

本研究の目的は、渇水時貯水池操作における意思決定基準の持つ曖昧性と貯水池流入量予測情報の持つ不確実性とを陽に考慮できる意思決定モデルを開発し、これを用いて例えば、「与えられた予測精度の下で合理的な意思決定精度はどのくらいか」、あるいは、「意思決定精度を固定した場合にそれと整合する予測精度にはどの程度の水準が必要か」といったことを定量的に分析することにある。特に、節水による水需要者の不満足の程度を、目標放流量や貯水量といった意思決定基準をファジイ集合で表現するとともに、これら基準の持つ曖昧性(基準を表現するファジイ集合がさらにファジイ的であること)をType-2ファジイ集合(ファジイ集合上に定義されるファジイ集合)を用いて表現し、意思決定モデルに組み込む方法を考察する。
平成10年度は、上記目的を達成するため、以下の2点について検討を行った。
1. 予測精度・意思決定精度を組み込んだ貯水池操作決定モデルの定式化
渇水時の貯水池流入量予測情報の持つ不確実性をファジイ論的・確率論的にとらえることにより、貯水量の推移をそれぞれファジイシステム・確率システムとして表現した。次に、貯水量推移モデルと、放流量決定基準の持つ曖昧性のType-2ファジイ集合表現モデルとを組み合わせることにより、渇水時貯水池操作問題を「Type-2曖昧性を考慮したファジイ意思決定問題」として定式化した。
2. Type-2ファジイ意思決定問題の解法アルゴリズムの構築に関する研究
1.で定式化した渇水時貯水池操作モデルに対して、ファジイダイナミックプログラミング手法を応用することにより、その解を得るアルゴリズムを導いた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堀 智晴: "Type-2ファジィ集合を用いた渇水時貯水池操作意思決定機構の不確実性分析モデル" 京都大学防災研究所年報. 41. 109-117 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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