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1998 年度 実績報告書

高速道路における視距と道路環境との関係の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750405
研究機関東京都立大学

研究代表者

大口 敬  東京都立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (90281245)

キーワード道路幾何構造設計 / 道路線形 / 視距 / 運転挙動 / 画像処理
研究概要

高速道路で頻発する自然渋滞の発生や,道路の交通事故の問題が,車両の運転者の知覚・任地,および運転挙動の結果として現出する現象であることから,渋滞や事故の発生メカニズムを運転挙動に近い観点から定量的に把握することが求められている.本研究では,知覚情報の中で最も重要と考えられる視覚情報に着目し,道路上の「視距」を求める方法を検討するものである.現在道路上の任意の地点における視距を連続的に知る手法は一般には存在しない.本年度はまず,道路幾何構造はこれまで平面線形・縦断線形も水平・垂直方向別々に2次元で設計され把握されてきたが,これを3次元構造物として定式化する方法を新たに開発した.また視点位置から視界が遮られるまでの路面を連続的に見渡すことのできる範囲として「予見視距(Preview Sight Distance)」を新たに定義し,これを算定する方法を,直線探索付き最大傾斜法を応用してアルゴリズム化し,C言語を用いてパーソナル・コンピュータ上で視距算出ソフトウェアとして実現した.一方,現実の高速道路における視距の実態を論査するために,高速道路上の運転者から見た道路幾何構造の見え方をビデオ映像として収録した.このビデオ映像をコンピュータヘ取り込み,ディジタル画像処理を用いて実態の予見視距を測定する手法検討した.その結果主に写真測量原理を応用し,これに前述の3次元幾何構造の理論モデルで道路測線の形状を算出したものを画像座標系へ射影したものを利用することで,道路の3次元構造の推定を可能とする方法を新たに考案した.考案手法を用いてコンピュータソフトウェアのプロトタイプを作成し,試験的に収集した画像を用いてその実用性について検討し,目標とする精度が確保できる適用範囲などについて検証を行った.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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