• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

還元活性を付加した生物活性炭による有機物分解と臭素酸還元

研究課題

研究課題/領域番号 10750414
研究機関広島大学

研究代表者

西嶋 渉  広島大学, 工学部, 助手 (20243602)

キーワードオゾン / 臭化物イオン / 臭素酸 / 活性炭 / 鉄 / 共存イオン / 還元 / 吸着
研究概要

水道原水の水質悪化に伴い、従来の浄水処理法に加えオゾン+活性炭処理などの高度処理を導入する浄水場が増加している。ところが、オゾン処理により発癌性のある臭素酸イオン(BrO_3^-)が生成することが報告されてきた。そこで、本研究では活性炭の持つ還元能力に着目し、還元剤として用いられる金属(Feなど)を活性炭に担持させることで活性炭の還元能を強化し、BrO_3^-処理能力の改善に検討を加えた。
その結果、活性炭にFeを担持させることにより活性炭の除去能と共に還元能を向上させることができた。Feを活性炭に担持させることはBrO_3^-を除去すると同時にBrO_3^-をBrに還元することがわかった。
通常のGACの場合、共存イオン濃度が増加するとともにBrO_3^-の除去率は減少するがBr^-の生成率は一定であった。処理水中に他のイオンが存在しない場合、通常のGACは吸着サイトにBrO_3を吸着後、吸着したBrO_3^-の一部が還元反応基によりBr^-に還元され、残りのBrO_3^-と一部の還元されたBr^-は吸着サイトに一時的に吸着している。しかし、処理水中に他のイオンが存在する場合、通常のGACは吸着サイトでBrO_3^-と共存イオンが競合するため、,BrO_3^-の除去率が低下した。
一方、Fe-GAC(3,68wt%)の場合、還元反応基が多いため吸着サイトでの他のイオンとの競合に関係なくBrO_3^-を除去することができた。実除の上水処理での他のイオンが存在するする場合においても接触時間を十分にとることにより還元能のある金属を担持させた活性炭はBrO_3^-の除去に有効であると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西嶋 渉: "精密ろ過膜における有機物除去特性" 水道協会雑誌. 67・4. 30-34 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi