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1999 年度 実績報告書

湿潤粉粒体モデリングによる生型造型プロセスの挙動解析と造型性状の予測

研究課題

研究課題/領域番号 10750540
研究機関名古屋大学

研究代表者

前田 安郭  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (10240813)

キーワード離散要素法 / DEM / 生型砂 / 人工セラミックス砂 / スクィーズ造型 / 充てん密度
研究概要

本年度は、圧縮空気を利用する造型において併用で、また単独でも用いられるスクィーズ造型法を対象として、骨材(珪砂)のまわりを膨潤したベントナイト層が被覆する実際の現象を忠実にモデル化したハードコア・ソフトシェル要素を用いて、離散要素法(Distinct Element Method)により、生型造型プロセスの挙動解析と造型性状の予測を試みた。
(1)DEMによる湿潤粉粒体のモデリングでは、ハードコア・ソフトシェル要素を構成するバネーダッシュポット、及び粘着力に対して、パラメータ同定モデルを提案した。
(2)モデリング手法の一般化のため、各種の生型砂、すなわち、骨材として珪砂及び人工セラミックス砂、混練状態としてCB値を変化させた生型砂に対して、その特性を考慮できるパラメータ同定方法に発展させた。
(3)構築した湿潤粉粒体モデリングを用いて、スクィーズ造型の3次元数値シミュレーションを実地し結果、生型砂のマクロ的充てん挙動の一致が確認できた。
(4)スクィーズ造型における充てん機構の変化、すなわち粒子再配列機構、ベントナイト粒着層の変形機構の2段階充てん機構を実験、数値シミュレーションから明らかにした。また、充てん性状としての充てん密度、空隙率もほぼ一致した。
以上、本研究で構築した湿潤粉粒体モデリング及び数値シミュレーション方法は、プロセスの挙動解析と造型性状の予測を行うことができるとともに、生型砂造型でニアネットシェイプを実現するための有用な指針を得ることができると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 牧野泰育 他: "ブロー造型における直方体キャビティへの生型砂充てんの数値解析"鋳造工学. 70巻7号. 459-464 (1998)

  • [文献書誌] H.Makino et al.: "Numerical Analysis of Blow Molding using Distinct Element Method"Congress Papers on 63rd World Foundry Congress. 24-1-24-14 (1998)

  • [文献書誌] H.Makino et al.: "Process Analysis of Sand Moulding using The Distinct Element Method"Technical Papers on CIATF Technical Forum. 144-151 (1999)

  • [文献書誌] Y.Maeda et al.: "Numerical Simulation of Green Sand Squeeze Molding using 3D Distinct Element Method"Proc.of Modeling of Casting and Solidification Processes IV. (印刷中). (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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