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1999 年度 実績報告書

非芳香族化・再芳香族化を戦略とする多置換芳香環の新規構築法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10750612
研究機関岡山大学

研究代表者

黒星 学  岡山大学, 工学部, 講師 (30242316)

キーワード2,5-シクロヘキサジエン / 電解塩基 / 電解酸化 / 電解酸 / ベンゾフラン-2-オン / ビシクロ[4,3,1]-8-オキサ-6-ノネン-3-オン / マイケル付加
研究概要

4,4-ジアルコキシ-2,5-シクロヘキサジェノン1へのマイケル付加(1,4-付加)を利用することにより,9,9-シアルコキシビシクロ[4,3,1]-8-オキサ-6-ノネン-3-オン誘導体2が合成できることを前年度に見つけた。今年度は1の異なるタイプの分子変換を目指して,1への炭素求核剤の1,2-付加による炭素-炭素結合形成を検討した。炭素-炭素結合生成には有機金属反応剤を用いることが多い。しかしながら,金属反応剤を当量以上用いるのは環境に与える負荷が大きいので,触媒量の金属反応剤を再生・循環利用する立場から研究を行った。その結果,アルミニウムやテトラキス(ジメチルアミノ)エチレンなどの還元剤共存下,あるいは電解還元雰囲気下で,触媒量の塩化クロム(II),臭化ニッケル(II)を用いてアルデヒドやケトンのアルケニル化・アリル化が進行することを見つけた。本反応は種々の芳香族・脂肪族カルボニル化合物に対して効率良く進行した。また,α,β-不飽和カルボニル化合物に対するアリル化は1,2-付加型で進行し,相当する1,5-ヘキサジエン-3-オール誘導体3が得られた。しかし,α,β-不飽和カルボニル化合物のビニル化は非常に複雑な混合物を与えるにとどまった。現在,4,4-ジアルコキシ-2,5-シクロヘキサジエノン1へのアリル基の導入を検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Manabu KUROBOSHI: "Tetrakis(dimethylamino)ethylene (TDAE) as a Potent Organic Electron Source : Alkenylation of Aldhydes Using an Ni/Cr/TRAE Redox System"Tetrahedron Lett.. 41(1). 81-84 (2000)

  • [文献書誌] Manabu KUROBOSHI: "Ni/Cr/Al Multi-Metal Redox-Mediated Alkenylation of Aldehydes"Tetrahedron Lett.. 40. 2785-2788 (1999)

  • [文献書誌] Manabu KUROBOSHI: "Tetrakis(dimethylamino)ethylene (TDAE) as a Potent Organic Electron Source for Cr-Mediated Allylation of Aldehydes and Ketones"Synlett. (12). 1930-1931 (1999)

  • [文献書誌] Hideo TANAKA: "Barbier-Type Allylation of Carbonyl Derivatives by Use of Aluminum as an Electron Pool. Double Allylation of Carboxylic Esters"Inorg. Chim. Acta. 296. 204-207 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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