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1998 年度 実績報告書

超臨海流体を用いた水を光分解する繊維の構築

研究課題

研究課題/領域番号 10750653
研究機関熊本大学

研究代表者

奥林 里子  熊本大学, 工学部, 助手 (00284737)

キーワード超臨海二酸化炭素 / テトラフェニルポルフィリン誘導体 / 繊維固定化 / 合成繊維 / リングダイイング
研究概要

● 金属ボルフィリンとして,亜鉛,マンガン,スズの各テトラフェニルカルボン酸ポルフィリン,テトラフェニルスルホン酸ポルフィリン,テトラアミノフェニルポルフィリン,テトラフェニルカルボン酸を調製した。いずれも精製の後に^1H-NMR,IR,元素分析を行いこれらの結果より生成物が目的物と確認した。
● 超臨界流体として二酸化炭素を用い,80〜120℃,150〜250atmの条件下で,調製した各金属未導入のフェニルポルフィリンの繊維内への溶解(固着)を試みた。ポリエステルにはいずれのポルフィリンも全く固着されなかったが,ナイロンでは100℃,250atmの条件下でテトラフェニルポルフィリンおよびテトラアミノフェニルポルフィリンが固着したが,いずれも少量(布重量に対して最大0.1%前後)であった。
● 繊維断面を光学顕微鏡で観察したところ,ナイロン染着のテトラフェニルポルフィリンは繊維表面近くのみに染着しているのが見られたが,テトラアミノフェニルポルフィリンでは内部まで染着していて目で見る限りは色の違いは判別できなかった。超臨界二酸化炭素は疎水性溶媒となるためテトラフェニルポルフィリンの繊維への分配が小さいためと考察した。
● テトラフェニルポルフィリンをポリエステル繊維を膨潤させる目的で,超臨界二酸化炭素に対して1%のm-クレゾールを添加したが,テトラフェニルポルフィリンは染着されなかった。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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