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1998 年度 実績報告書

ビタミンK投与が血清スルファチド量及び血液凝固に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10760086
研究機関長野県短期大学

研究代表者

横山 英子  長野県短期大学, 生活科学科, 講師 (40242680)

キーワードビタミンK / 血清 / スルファチド / リゾスルファチド / MALDI-TOF MS / 質量分析
研究概要

マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析装置(MALDI-TOFMS)による簡便な血清スルファチドの微量定量法を確立するために,まず内部標準物質を調製した内部標準物質として何が適当であるか種々検討した結果,リゾスルファチドをN-アセチル化したものが適当である可能性が示唆されたので,これを調製した.まずリゾスルファチドをメタノール/無水酢酸(4:1)を用いて,N-アセチル化した 収率96%でN-アセチルリゾスルファチドが得られた.次にこの物質の長鎖塩基部分を均一化するために,長鎖塩基の二重結合への水素付加を行った このようにして,内部標準物質,hydrogenated N-acetyl lysosulfatide(分子量585.3183)を調製した 最終的な収率は90%で,TLC-デンシトメトリーの結果,純度は99%以上であった血清からの総脂質の抽出にはヘキサン/イソプロパノール(3:2)を用いると血清タンパク質の混入が防げ,かつ簡便なので本研究の目的に適していることがわかった.次にアルカリ加水分解の条件を検討した アルカリ濃度は0.1NNaOHに設定し,反応温度,反応時間を検討した結果,GLCのカラムオーブンを使用し,160℃,10分間の反応でもっとも高い収率を得ることができた.定温恒温器でも検討したが,ばらつきが大きく,反応温度を厳密に制御することが重要であることがわかった.現在この条件でMALDI-TOFMSスペクトルにおいて,リゾスルファチドのピークの高さを内部漂準物質のピークの高さで除した値(relative peak height)とスルファチド量の間に定量的な関係があるかどうか検討中である.定量的な関係が得られればヒトや動物の血清中のスルファチド量を測定し,従来の方法による測定結果と比較してみる予定である.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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