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1998 年度 実績報告書

炎症領域におけるTGF-β1のランゲルハンス細胞及び樹状細胞に対する影響

研究課題

研究課題/領域番号 10770096
研究機関京都大学

研究代表者

高原 和彦  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90301233)

キーワードランゲルハンス細胞 / 樹状細胞 / 皮膚炎症 / TGF-β1 / BMP-1 / PCP / PCPE / マトリックス再構築
研究概要

本研究では、炎症領域におけるLC/DCの挙動及びマトリックス構築に重要なTGF-β1やBMP-1/PCP等の発現状況を検討する為にマウス耳に実験的炎症を生じさせ、経時的にLC/DCの移動ならびにTGF-β1やBMP-1/PCP等の発現をin situ法等を用いて検討する。始めにマウス耳にピクリン酸を用いて接触皮膚炎を生じさせ、経時的に耳を採取しそれぞれの切片を作成した。この際、5nmの切片を歩留まりよく得るために、パラフィン包埋後さらにクライオスタットを用いて切片を作成した。現在、これらを用いてinsituハイブリダイゼーションを行いつつある。
また予備的実験として、接触皮膚炎を生じた耳からRNAを調製しRT-PCRによってTGF-β1,Co11agentype I,BMP-1,MMP-9,E-cadherin,Integrin6及びβ-actinの発現を検討した。その結果、炎症誘導後24時間後ではMMP-9,E-cadherin,Integrin 6の発現量に変化はみられなかったが、Co11agentype Iの発現は低下したがMMP-9の発現は上昇しており、この時点ではマトリックスが分解される方向にあることが示唆された。
一方、このRT-PCRでは発現量の低さのためTGF-β1とBMP-1/PCPの発現は確認されなかったが、先に私がクローニングしたPCPE(BMP-1/PCPの活性を10倍促進する蛋白質)が炎症領域組織の再構築に重要だと考え、そのヒト及びマウスの全遺伝子構造を明らかにした。その結果、ヒトとマウス間ではそのエクソン-イントロン構造がよく保存されているが、ヒトPCPE遺伝子内及び近傍には多数のAlu配列があることが明らかになった。今後、プロモーターを含む発現コントロールエレメントの解析を進めたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高原 和彦: "生体防御における樹状細胞の役割と応用" バイオサイエンスとインダストリー. 56・7. 450-455 (1998)

  • [文献書誌] Scott,I.C.: "Structural Organization and Expression Patterns of the Human and Mouse Genes for the Type I Procollagen COOH-Terminal Proteinase Enhancer Protein." Genomics. 55・2. 229-234 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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