研究概要 |
1. PU.1のDNA結合(Ets)ドメインのみを発現するMEL細胞の樹立 サイトメガロウイルスプロモーターおよび発現誘導型のメタロチオネインプロモーター下流にPU.1のDNA結合(Ets)ドメインのみを組み込んだ発現ベクターを作製し、これを発現するMEL細胞を樹立した。 2. PU.1のDNA結合(Ets)ドメインのMEL細胞分化に与える影響 1.で作製した細胞についてDMSOによる分化に与える影響を調べたが、分化阻害は見られなかった。 3. PU.1の分化関連遺伝子c-myc,c-myb,c-fosの転写に及ぼす影響 c-myc,c-myb,c-fosの転写調節に及ぼすPU.1の影響を調べたところ、いずれのプロモーターもPU.1の過剰発現により活性が低下した。PU.1のdeletion mutantを用いた解析から、74-122アミノ酸はプロモーター活性の抑制に必要ないことがわかった。また、この転写抑制はEts-1あるいはEts-2,CBPの同時発現によっては阻止されないことが明らかとなった。
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