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1999 年度 実績報告書

PU.1による赤白血病細胞文化の阻害の分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770105
研究機関(財)佐々木研究所

研究代表者

根岸 文子  財団法人 佐々木研究所, 細胞遺伝部, 研究員 (40177902)

キーワードPU.1 / 分化 / 赤白血病 / 転写調節
研究概要

平成11年度の研究により以下の事柄が明らかとなった。
(1)PU.1の各種変異体を作製しc-myc遺伝子の転写の抑制に必要なPU.1の領域を検索したところ、転写活性化領域とは異なるC-末の122-272アミノ酸に転写抑制活性があることがわかった。
(2)PU.1は転写抑制活性をもつ癌抑制遺伝子Rbと結合することが知られているので、PU.1による転写抑制にRBの関与があるか否かを調べた。RBを発現していないHeLa細胞、SAOS細胞を用いてPU.1によるc-mycの転写抑制の有無を調べたところ両細胞で認められ、PU.1の転写抑制にRBが関与しないことが明らかとなった。
(3)ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)は転写抑制機構において重要な役割を持つことが知られている。そこで、PU.1による転写抑制におけるHDACの関与の有無を知るためにPU.1とHDACの細胞内における相互作用を調べたところ、PU.1の全長および転写抑制活性をもつ変異体で認められた。しかしながら、転写抑制活性のない変異体では認められなかった。さらに、PU.1の全長および転写抑制活性をもつ変異体は基本転写調節因子TBPとも結合することがわかった。以上のことから、PU.1によるc-myc遺伝子の転写抑制にはHDAC,TBPを含む複合体の関与が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Oikawa et al.: "The role of Ets family transcription factor PU.1 in hematopoietic cell differentiacion,proliferation and apoptosis"Cell Death and Differentiation. 6. 599-608 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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