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1998 年度 実績報告書

ジフテリア毒素のエンドソーム膜通過における前駆体の存在の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10770127
研究機関久留米大学

研究代表者

馬田 敏幸  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (30213482)

キーワードジフテリア毒素 / clevage / エンドソーム膜通過 / 前駆体
研究概要

動物細胞に侵入したジフテリア毒素より生じた28kDのフラグメントが、毒素のフラグメントAのエンドソーム膜通過のための前駆体であるかどうかを調べるために、この28kDのフラグメントが生成されないジフテリア毒素のミュータントの作製を試みる計画である。
28kDフラグメント生成のためのcieage siteを特定するために、28kDフラグメントの性格な分子量を決定する。
現在、中性原子衝撃法による質量分析に供する28kDフラグメントの濃縮、精製中である。DTレセプター高発現細胞VeroHにDTを4℃で結合させ、細胞を洗浄した後37℃で1時間カルチャーした。この37℃でのカルチャーの間にジフテリア毒素は細胞内にエンドサイトーシスされ、エンドソーム内に28kDフラグメントが出現する。抗フラグメントA抗体で28kDフラグメントを濃縮する時に邪魔になるジフテリア毒素を除くために、細胞表面をプロナーゼで処理した。細胞は可溶化した後抗フラグメントA抗体で28kDフラグメントを濃縮し、native-PAGEにより分離し、目的のサイズのところのゲルを切り出した。ゲルより回収した28kDフラグメントをさらに精製するためにHPLCで単離する予定であるが、現在カラムの充填剤等の最適条件を検討中である。
今後の予定
28kDのフラグメントを中性原子衝撃法による質量分析にて正確な分子量を決定し、DTのアミノ酸配列よりclovage siteを決定し、切断が起こらない、ミュータントジフテリア毒素を作製する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Izumi Y,et al.: "A metalloprotease-disintegrin,MDC9/meltrin-gamma/ADAM9 and PKCdelta are involved in TPA-induced ectodomain shedding of membrane-anchored heparin-binding EGF-like growth factor." EMBO J.17(24). 7260-7272 (1998)

  • [文献書誌] Umata T,et al.: "Diphtheria toxin translocation across endosome membranes: A novel cell permeabilization assay reveals new diphtheria toxin fragments in endocytic vesicles." J Biol Chem.273(14). 8351-8359 (1998)

  • [文献書誌] Mitamura T,et al.: "Structure-function analysis of the diphtheria toxin receptor toxin binding site by site-directed mutagenesis." J Biol Chem.272(43). 27084-27090 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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