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1998 年度 実績報告書

ES細胞を用いたB-l細胞の発生分化の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 10770147
研究機関(財)生産開発科学研究所

研究代表者

村上 雅朗  財団法人生産開発科学研究所, 研究員 (90301738)

キーワードES細胞 / B-l細胞 / レプチン / 腸管免疫
研究概要

ES細胞(耐性胎生幹細胞)からinvitroで血球系を分化誘導させる実験系は,共同研究者の大阪大学微生物研究所の仲野博士らが開発したものであり(Nakano et al.272,Science1996)、血球系の発生分化の研究において非常に有力と考えられる.現在、仲野博士の研究室に出向しこの実験系を樹立すべく準備をしている段階であり、発表できる実験デ一夕は残念ながらまだ得られていないが、今後、B-1細胞の分化にBtk(Bce11 tyrosine kinase),HSP(hematopoetic stem cell phosphatase)やIL-5、IL-10などのサイトカインがどのように作用しているかを検討する予定である.一方、B-1細胞の発生分化に関与する物質の候補として,レプチン(肥満物質)に注目して現在検討中である. レプチンは、主に脂肪細胞から分泌され間脳下垂体に存在する受容体を介して摂食中枢を調節すると考えられているが、近年胃にも存在することが報告され(Bado,A.etal.394,Naturel998)その生理的役割が注目されている. B-1細胞は、腸管にもおおく存在することや肥満加齢とともに増加することなどから,レプチンがB-1細胞の発生分化に関与する可能性についてレプチン欠損マウス(ob マウス)、レプチン受容体欠損マウス(db マウス),レプチントランスジェニックマウスを用いて検討中であるが、それぞれのマウスの腸管に存在するB-1細胞数については、現在のところ有意な差は認めていない.今後、ES細胞を用いた実験系においてin vitroにレプチンを添加してその効果を検討したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] "特集:膠原病、膠原病類似疾患、結節性多発性動脈炎(PAN)" 日本臨床, 6 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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