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1999 年度 実績報告書

医師と患者の初回接触の質的事例研究とそれに基づく参加型診療情報公開システム

研究課題

研究課題/領域番号 10770179
研究機関福岡大学

研究代表者

嘉悦 明彦  福岡大学, 医学部, 助手 (70248483)

キーワード医師一患者関係 / 質的事例研究 / OSCE
研究概要

本年度は、頭書の研究課題のうち、前半部分及び計画調書で検討していたOSCEの場面への展開を行った。
大学病院医師の初診患者との会話記録のなかで、主訴を問う質問と、その詳細をたずねる質問を、各々第一および第二質問とし、この質問方法について検討を加えた。実際の診療場面では、第一質問に「どうしましたか?」等開かれた質問が用いられ、そこで主訴が把握されたあとの第二質問では、「それはいつからですか?」等直接的な閉じた質問が用いられていた。わが国でも、英国やカナダ、米国などの教科書に範を取った文献では、「問診に際しては開かれた質問をするように」との記述がある。そこで、まず、第二質問について検討し、「主訴となった異常を感じる部位、それに気付いた時間、その後の経過について、詳しく話して下さい」といった一応の基準となる"ことば"をとりまとめるに至った。その後、第一質問については、あまりに漠然とした「開かれた質問」のため、患者の混乱を招くとの意見が得られた。第二質問に倣い、質問を行う医療者が求める情報の概略を示す方向で検討し、「どこにどんな異常を感じますか?」のように、感じている異常の部位と性状を問う"ことば"をとりまとめるに至った。現在、診療に従事している医師の多くは、このような発想による"ことば"の教育は受けておらず、卒前はもとより卒後再教育の必要性が感じられた。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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