平成10年度の研究実績の概要 1. 意識下ラットの外分泌刺激下における膵液中GP-2分泌様式の検討 平成10年度は、意識下ラットの胆膵管にカテーテルを挿入し意識下に膵液採取を行い、膵液中のGP-2濃度を測定するモデルを作製しえた。抗GP-2抗体によるGP-2濃度は、基礎分泌における測定間変動に問題があり、ウェスタンブロット法にて検定を行っている。 現時点では抗GP-2抗体の測定感度を再検討せざるを得ない状況であり、検証中である。 2. 慢性アルコール摂取ラットにおける膵液中GP-2分泌様式の検討 4週間のアルコール摂取ラットを用いて検討した。実験モデルは(1)を用いた。セクレチン刺激後の膵液量、膵酵素量は、対照群であるアルコール非摂取ラットとの間で有意な変化を認めず、アルコール摂取は膵外分泌に有意な影響を示さなかった。なお膵液中のGP-2濃度に関しては、前記の理由から測定に関する基礎的データを検証中である
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